アナ・ジョッタは1946年生まれ。現在、リスボン(ポルトガル)在住。
1980年代以降、アナ・ジョッタは魅力的で奔放な作品群を展開してきた。絵を描くことやドローイングを好みながらも、彼女が最も情熱を傾けているのはイメージやオブジェ、言葉などを収集することである。まるでビジュアルDJのように、彼女はありとあらゆるところから様々な要素を抽出し、消化し、混ぜ、転換し、別のコンテクストに置き換えることで、それらを忘却から掬い取り、新たな命を与えるのである。
アナ・ジョッタの展覧会には、刺繍、写真、壁紙、コラージュやアッセンブラージュなどが含まれ、見る者とアーティスト(彼女の手、エゴ、スタイル)がまるでかくれんぼをして遊んでいるかのように制作され、展示されている。作品を通してアナ・ジョッタは私たちを、視覚文化や美術史のみならず彼女の密やかで情熱的な知性の中に入り込む、わくわくするような、そして洞察に満ちた探索へといざなうのである。
ポルトガルの最も突出したアーティストの一人であるアナ・ジョッタは2005年にポルトのMuseu de Serralves、2014年にはリスボンのCulturgestにて回顧展を行っている。国際的にも認知されたアーティストであり、日本では1997年佐賀町エキジビットスペースでのグループ展以来、2度目の展示となる。
最近の個展:Don’t flinch, don’t fall, leave the light on, greengrassi, 英国、ロンドン (2019年)、Parterre, Guimarães、オーストリア、 ウィーン(2019年)、DAS - IST - DAS?, Temporary Gallery、ドイツ、ケルン (2018年)、Portuguese handicraft, Etablissement d’en face、ベルギー、ブリュッセル (2016年)、TI RE LI RE, Le Crédac、フランス、イヴリー=シュル=セーヌ (2016年).
アナ・ジョッタの作品を取り扱うギャラリー:Miguel Nabinho Gallery (リスボン)、ProjecteSD (バルセロナ)、greengrassi (ロンドン).