ファーガス・フィーリーは1968年ダブリン生まれ、ベルリン在住。
1990年代後半以降、フィーリーは紙、段ボール、布、薄い木材、拾得物など、脆く日常的な素材を用いた絵画に基盤を置く実践を展開してきた。彼の作品は親密でありながらも捉えがたく、質感や構造、細部への注意を促すものである。しばしば小規模ではあるが、絵画という行為のあらゆる側面──可視的かつ物質的な性質、潜在的な可能性、歴史、そして生成の過程──に深く関わっている。
ポスト・ミニマリズムの系譜から現れたそのアプローチはまた、無常性、間接性、余白への感受性を示しており、それは日本で過ごした年月から受け継いだものである可能性がある。文化的、視覚的、時間的な「ずれ」の経験が重要な役割を担っているのである。作品は観る者を現在の純粋な観照へと導きつつ、同時に微妙な隠蔽と顕示の働きを通して、共鳴や記憶の広大な宇宙へと通じる道を開くのである。
フェーガス・フィーヒリーの作品が展示された主な施設:The Walker Art Center(ミネアポリス)、Dallas Museum of Art(ダラス)、X Museum(北京)、東京オペラシティ(東京)、MISAKO & ROSEN(東京)、June(ベルリン)、Lulu(メキシコシティ)、Chris Sharp Gallery(ロサンゼルス)、Capital(サンフランシスコ)、La Maison de Rendez-vous(ブリュッセル)、Temple Bar Gallery + Studios(ダブリン)、Irish Museum of Modern Art(ダブリン)、Jerwood Space(ロンドン)、Sydney Non-objective(シドニー)、Two Rooms(オークランド)など。
フィーリーの作品を取り扱うギャラリー: MISAKO & ROSEN (東京)