ジャクリーヌ・メスマケール

ジャクリーヌ・メスマケールは1929年にブリュッセルで生まれ、202312月に同地にて逝去した。

20年もの間ファッション、建築、デザイン業界で働いた後、メスマケールは1970年代初頭に自身の活動をヴィジュアルアートへと舵を切った。以前の経歴に裏付けられた経験を元に、また、時代のコンセプチュアルな美意識への傾倒にも後押しされ、彼女は、ドローイング、フィルム、写真、インスタレーション、アーティストブックなど様々なメディアを用い、常にユーモラスかつ詩的な方法で作品制作を開始した。

メスマケールの作品は極私的かつ啓発的、捉えどころがないながら、寛容さも持ち合わせる。自身のモットーの一つ「あなたが気付かなかったことに私は気付いた」をまさしく体現し、見過ごされてきた現象や忘れられた傑作に私たちの関心を導く。小さな発見や記憶を見るものと共有することで、彼女は日常の、そして過去の素晴らしい驚きを表現するのである。

長らく注目を浴びてこなかったジャクリーヌ・メスマケールだが、現在ではベルギーの最近50年で最も重要なアーティストの一人に数えられている。

最近の個展:De page en page、Raveel Museum、ベルギー、ズルテ-マヘレン(2021年) 、Ah, quelle aventure!、BOZAR、ベルギー、ブリュッセル(2020年) 、Jacqueline Mesmaeker、Viennacontemporary、オーストリア、ウイーン(2019年) 、Jacqueline Mesmaeker、Galerie Bernard Bouche、フランス、パリ(2019年) 、21 mars 1975, 17h23、M HKA、ベルギー、アントワープ(2018年) 。

ジャクリーヌ・メスマケールの作品を取り扱うギャラリー:Nadja Vilenne Gallery