ジョアンナ・ピオトロフスカは1985年ワルシャワ生まれ、ロンドン在住。
ピオトロフスカの作品は主にモノクロ写真とフィルムで構成され、社会制度への依存と抵抗の個々の形態を探求している。家族関係の力学、女性を巡る様相、人間による動物の支配を描くために状況を演出する。このアプローチを象徴するのが、ピオトロフスカが家庭環境内で護身ポーズをとる若い女性を撮影した「Self-defense」シリーズ(2014-2015年)や、日用品や家具を使って自分の家の中にシェルターを作るよう大人に依頼した「Frantic」シリーズ(2016-2019年)である。ピオトロフスカのほとんどのイメージと同様に、これらのパフォーマティブなシーンは、疎外を生み出すシステムと解放のための戦略の間に横たわる未解決の緊張の場である。
彼女の作品は、ル・バル(パリ)、テート・ブリテン(ロンドン)、クンストハレ・バーゼル(バーゼル)、MoMA(ニューヨーク)、第59回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2022年)、第16回リヨン・ビエンナーレ(2022年)、第10回ベルリン・ビエンナーレ(2018年)など、数多くの国際的な美術館やビエンナーレで展示されている。
ジョアンナ・ピオトロフスカの作品を扱うギャラリー:Galerie Thomas Zander(ケルン)、Madragoa(リスボン)、Phillida Reid(ロンドン)、Dawid Radziszewski(ワルシャワ)