ヨヘン・レンペルト

ヨヘン・レンペルトは1958年生まれ。現在、ハンブルグドイツ在住。

生物学を学んだレンペルトは1990年代初頭から写真家としての活動を始めた。白黒のアナログ写真作品を特徴とし、写真を額装せず、壁に直接貼付し、イメージを緻密に組み合わせた展示を行う。

写真というメディアを用い、レンペルトは自然界を探索するそれが田舎であれ都市であれ、人里離れた場所であれ、科学博物館であれ自然の存在、特異性、そして儚さの証言者であろうとする。彼が焦点を当てているのは、束の間の、ほとんど目にも見えない、抽象的ですらあるような現象、人間と環境の間に人知れず存在する交流や交感、そして究極的には知りえることのできない、動物たちの視点なのである。

さりげなく、静寂に満ちた、それでいて時としてユーモラスなイメージを通じて、レンペルトは、自然環境と人間の関係を再定義する必要のある現代においてかけがえのない驚きと気づきを、私たちに提示しているのである。

ヨヘン・レンペルトの作品を取り扱うギャラリー: BQ(ベルリン)、ProjecteSD(バルセロナ)。