カティンカ・ボック
Kompass K
2024
槌目銅板、箱入り
18.2 × 25.7 cm
限定20部(全てユニーク)、作家によるサイン・ナンバリング入り作品証明書付き
Price
¥56,000
エディション
このエディションは、「Kompass」と題された大規模な作品シリーズの一部であり、このドイツ語名は、方向と方角の概念が関与していることを明確に示している。このシリーズは、物体や身体が平衡点を見つけ、それらにかかる重力を示す方法を研究している。Kompass Kの20枚のシートは、それぞれ穴の数が増えており、シリーズ内での位置を決めている。それぞれの穴から金属に線が引かれ、シートがこの穴を通して吊るされたときの垂直位置を示している。シリーズが進むにつれ、重力の線は増えていき、シートが一時的に均衡を保つさまざまなポイントを示す。線の網目模様が生まれ、その微妙なきらめきは、ある角度でしか現れない。このようにして、それぞれの作品は、今ここに固定された、ある瞬間の光の方向と同様に、独自の均衡を明らかにする。槌目(つちめ)という技法で打ち出された銅板を使い、日本で一般的なB5判のサイズで制作されたこの作品は、物質的で繊細な日本の領域における自分の位置も表現している。しかし、そのような特異性を肯定する一方で、この作品はある種の普遍性にも取り組んでいる。この20枚は、空白の文字に貫かれたページ、重力と星座の構造に支配された普遍的な文通のページのように見える。
展覧会
カティンカ・ボックの展示は2024年9月15日から 10月14日の期間、Keijibanにて行われます。