マーク・マンダース

マーク・マンダースは1968年にオランダのフォルケル生まれ、ベルギーのロンセ在住。

マンダースは1986年、18歳のときに《Inhabited for a Survey (First Floor Plan from Self Portrait as a Building)を制作した。これは、長さ3メートル近い建築平面図だが、絵画作品ではなく、ペン、鉛筆、消しゴム、ハサミなどの筆記用具や絵画の材料で構成されていた。この作品は、彼にとって最初の「自画像」の試みであり、言葉と視覚、空間と虚構が不可分に結びついたものであった。それ以来、マンダースは自身の作品をこの最初の試みの延長として捉えている。それは包括的でありながら、本質的に未完のプロジェクトである。彼のインスタレーション、彫刻、出版物、ドローイングのすべてが、自伝的な「建物」の異なる部屋を構成しており、一つの総合的な作品として存在している。その作品は、分散しながらも永遠の現在の中に留まり、身体と言語、物理的空間と想像のさまざまな次元が交錯する場を生み出している。

マーク・マンダースの作品を取り扱うギャラリー: Xavier Hufkens(ブリュッセル)、ギャラリー小柳(東京)、Tanya Bonakdar(ニューヨーク及びロサンゼルス)、Modern Art(ロンドン)