マーク・マンダース
Book with Nails
2005-2025
木板、紙、インク、釘
20.5 x 28 x 5 cm
作品は壁掛け、ケース内の平面展示、いずれも可能
限定12部、アーティストによるサイン・ナンバリング入り。アーティストプルーフ2部、パブリッシャープルーフ2部
Price
￥0
エディション
タイトルが示すように、このエディションは2本の釘で貫かれた本で構成されている。ただし、本は紙ではなく木で作られており、マーク・マンダースの素材の錯覚を用いた表現に沿ったものである。本の表紙には、マーカーでドローイングされたマンダースのインスタレーションの写真が印刷されている。この作品には、《Unfired Clay Figure》という2005-2006年の重要な作品が登場する。これは、筆記具や木片で区切られた建物の平面図と、椅子を組み合わせた台座の上に立つ分裂した人物像を組み合わせたものだ。この作品はすでに、建築、彫刻、グラフィック要素を基盤とした独自の精神世界を強調しているが、それが本の表紙に配置されることで、マーク・マンダースのプロジェクトにおける自伝的な側面をも示している。さらに、この本は《My Bed》（1992–2024年）にも登場する。この作品は大きなベッドで構成されており、その半分はオブジェの山で埋め尽くされ、そこに横たわる人の存在を暗示している。《Book with Nails》は、マトリョーシカ人形のように、全体の一部でありながら独立した存在でもあり、さらには別の要素を内包する器でもある。この作品は、マンダースの作品世界全体を反映しつつ、釘によって内容が封じられることで、解き明かすことのできない謎めいた要素を残している。
展覧会
マーク・マンダースの展示は2025年2月15日から3月14日の期間、Keijibanにて行われした。