Trap (model)
ピエール=ロラン・カシエール
2025
印画紙、反射フィルム、アルミニウム、磁石
平置き時:9.9 x 28.9 cm / 設置時:9.9 x 21 x 10 cm
限定15部、アーティストのサイン・ナンバリング入り、アーティストプルーフ2部
Price
¥36,000
エディション
一見すると《Trap(model)》は、小さく暗く、不定形の立方体として現れる。作品は二枚の壁が交わる角の目線の高さに据えられ、こちらに向かって角を突き出しているように見える。この錯視は懐中電灯や携帯電話の光を投じた瞬間にさらに強まる。まるで箱が内部から光を放ち、これまで隠されていた二つの側面が現れるかのようである。さらに視線を進めれば、この光の塊は界面となり、展示壁面の背後に広がる未知の第三の空間への入口となる。私たちは一つの錯視から別の錯視へと移行するのである。
感覚の混乱を仕掛ける、この想像力をかきたて、かつ逆説的なブラックボックスは、複数の物理的・光学的原理を基盤としている。アナモルフォーシスや遠近法の罠を利用し、光を光源へ正確に反射させる素材の特性によって、アンリ・クレティアンによる反射装置の発見への引用も見て取れる。また、立方体の仮想的な側面の比率に関しては、同じくクレティアンが発明した映画上映方式であるシネマスコープを参照している。
さらに、《Trap(model)》がカメラ・オブスクラ(写真の祖型)や、ロバート・モリスからジェームズ・タレルに至るミニマリズムの象徴的作品と響き合っていることを考えれば、カシエールが芸術とメディアの歴史を縦横に旅する、開かれた魅惑的な探究へと私たちを誘っていることは明らかである。