ピーエル・ルギヨン
The Barefoot Promise (Japanese Teaser)
裸足の約束 (日本版の予告編)
2021
オフセット印刷ポスター及び包装紙
ポスター:118.8 x 72 cm (全体) / 29.7 x 24 cm (折畳時) / 31 x 25 cm (包装時)
限定45部、包装紙に作家によるサイン・ナンバリング入り、アーティストプルーフ5部
「裸足の約束 (日本版の予告編)」はピーエル・ルギヨンが継続的に行なっているプロジェクトLa Promesse de l’écran(スクリーンの約束)の最新作である。2007年に始まったこのプロジェクトは、特定のトピックや人物像(精神分析、音楽映画、タイトルシークエンスなど)を写した映像を繋げたフィルムのパフォーマンス的な映写によって構成され、アーティストや観覧者を映画史に誘う。映写会の途中で、スクリーンがバーカウンターに変わり、アーティストはバーテンダーになる。全ての映写会がそれぞれの様々に異なる設定やフォーマットによって形を変え、世界中の数多くの場所で行なわれてきた(ケンブリッジのハーバード大学、ローマのアカデミア・ディ・ベッレ・アーティ・ディ・ローマ、パリのポンピドゥセンター、ブリュッセルのWiels、大分県のカモシカ書店など)。
ルギヨンは、Keijibanのために、映像をマルチスクリーン状のポスターに変換させる、このプロジェクトの新しいバリエーション作品を制作した。今回彼は、ハリウッド映画やヨーロッパの映像作家作品に頻繁に登場するものの、見過ごされてきたテーマ、足フェティシズムに着目した。ルイス・ブニュエルやアルフレッド・ヒッチコックの傑作から「ルームメイト」などの比較的知名度の低い映画まで、幅広い映画作品の中から、足フェティシズムを捉えた12のありとあらゆる瞬間、性の組合せ、状況を選定した。ただしこれらの画像は映画から直接取られたものではなく、映画スチール、つまり映画の宣伝告知用に映画制作時に撮影された写真が使われている。そうすることで、告知する映画そのものとは微妙に異なる視点を提示し、映画の周縁を巡るイメージを形成しているのである。この手法及び内容を通じて、今回のエディションはルギヨンの、「スクリーンの約束」を通した「映画の周縁的要素」への野心的な探求を明らかにしているのである。
ピエール・ロウェルスの展示は2021年11月15日から12月14日の期間、Keijibanにて行われました。