ウラ・フォン・ブランデンブルク
Die Wette
2024
綿の型染め暖簾
80 x 60 cm
限定15部、作家によるサイン・ナンバリング入り作品証明書付き、アーティストプルーフ1部、パブリッシャープルーフ1部
Price
¥130,000
エディション
このエディションは、ウラ・フォン・ブランデンブルクがヴィラ九条山(京都)でのレジデンスを機に行ったリサーチの一環である。このリサーチは、日本における影の世界、その繊細な現実と多様な表象に焦点を当てたもので、彼女はこの膨大なレパートリーからインスピレーションを得て、様々なテキスタイル技法を用いて実験を行った。
「Die Wette」(賭け)は、暖簾から構成されている。暖簾は、実用的、装飾的、あるいは宣伝的な目的で使用され、日本人の空間概念において重要な象徴的機能を持っている。すなわち、内と外、一つの世界と別の世界を隔てる境界における、柔軟でありながら主張の強いマーキングである。
ウラ・フォン・ブランデンブルクは、日本の民間伝承に登場する超自然的な存在である妖怪を二匹描いた。時には動物や人間の姿をとることもある妖怪は、それでも人間と交流することができる。ここで示されているのは、通行・通過の象徴としての暖簾によって体現された妖怪の世界の透過性である。影絵を通じて表現された二匹の存在や、彼らが繰り広げる神秘的な手遊びは、暖簾が持つ常に反転する可能性を示している。そしてこの反転可能性は、型染めの特徴の一つでもある。この主体と客体の両面性を通じて、作品『Die Wette』は、私たちが自然と超自然のどちら側にいるのかを自問することを促しているようである。
展覧会
ウラ・フォン・ブランデンブルクの展示は2024年10月15日から11月14日の期間、Keijibanにて行われます。