Wading in a canal at night...
B・イングリッド・オルソン
2025-2026
フルタイトル: Wading in a canal at night. Bodies in the water. One hiding, and busted. Others bloated, dead. I talk to the injured one. We swim up to a large Victorian house. I have to pee, so I go inside. My friend tells me she pees standing up using a soft funnel. She hands it to me to let me borrow it. I see there’s lipstick on the tip, which I ask her about. She smiles but doesn’t say anything. In the bathroom, the stall is old and worn. The lock on the door won’t close. The lock has a beautiful metal clasp, but a screw seems loose. I try to tighten the screw with my finger. Then someone’s daughter comes in like an animal on all fours, and she climbs up the stall walls. She’s perched on top, halfway in mine and looking at me. I sit down on the toilet and hardly anything comes out.
石膏セメント、色鉛筆、黒鉛、クレヨン、インク、アクリルインク
17 x 10.8 x 6.4 cm
ユニーク作品
展覧会《Nine Plots, Eight Lodes》は、6月15日にKeijibanにて開幕し、そこには英語で書き起こされた夢の記録と、その日本語訳という二枚の紙が展示されている。この夢の物語は、オルソンが2025年末に制作した石膏作品のタイトルにも用いられている。身体性を感じさせる筆致による彩色とインクの染みを施されたその石膏鋳造は、アンティークの型押しレザー製ボックスの形状と、表面に刻まれたひび割れまでを精緻に再現している。有機的な節や隆起は、皮膚に覆われた骨の先端を思わせるように表面から突き出し、その層によって柔らかく抽象化されている。この鋳造されたボックスは金沢では展示されない。その代わりに、二枚の紙が作品の不在を示す痕跡として、また展覧会の第二章への序章として提示される。
7月18日にYonkaiで開幕する第二章では、その不在であった形態が、二つの展示室に設置された8点の新作レリーフとして再び姿を現す。いずれも同じ輪郭の柔らかなレザーボックスを石膏で鋳造した作品であり、それぞれに新たに記録された8つの夢がタイトルとして与えられている。これらの石膏作品には、再びインクや染色に加え、ワックスクレヨンや色鉛筆による彩色が施されている。筋繊維を思わせる筆致は、それぞれの作品において存在感や重み、配置、さらには秩序と無秩序のあり方を変えながら現れている。作品は腹部の高さほどの低い位置に設置され、鑑賞者に身体的であると同時に瞑想的な出会いを促す。その控えめなスケールは、作品がもつ物理的な存在感との親密さをいっそう際立たせている。