1967年スイス生まれ、アムステルダム在住。
バティア・スーターが用いる主な素材は収集された画像である。本や雑誌、新聞、地図など自然科学技術から芸術や歴史にわたる膨大なコレクションからスーターは写真を切り取り、組み合わせることで大規模なインスタレーションやアーティストブックを制作してきた。
一連の画像を構成するため、スーターは、イメージの切り取り、拡大、レイヤリング、移植、組み合わせ、合成など、夢のプロセスや論理を思わせるあらゆる手法を駆使してきた。これらの魅惑的な語り口の要素は、まるで変容が永遠に続くかのように互いに呼応しあう。
美術史家アビ・ヴァールブルクの「ムネモシュネ」—繰り返される視覚的主題やパターンを先史時代から現代を通じて辿り分類した、伝説的なアトラス—を受けて、スーターは実際に様々なソースや時代から切り取られた要素を結合させ、今まで気付かれてこなかった類似性を強調し、新たなカテゴリーを提示、また主観的な読み取りを掻き立てるのである。
最近の個展:「Hexamiles (Mont-Voisin)」、Barrage de Mauvoisin、バーニュ(スイス)、2019年、「Cloud Service」、Printed Matter Inc.、ニューヨーク、2019年、「Radial Grammar」、Le Bal、パリ、2018年。これらの展覧会から3冊の本が生まれ、全てオランダ、アムステルダムのRoma Publicationsによって刊行された。