千葉正也は1980年横浜生まれ、東京在住。
千葉正也の作品は、彫刻、インスタレーション、写真、ビデオなどの形態をとっているが、その中核をなすのは絵画である。彼は絵画を通じて、視覚的な操作や文化的な参照を駆使し、見るという行為に疑問を投げかけている。彼の典型的な方法のひとつは、ファウンドオブジェクトやスタジオで制作した物を使い、それらをキャンバスに精密に再現することである。この過程で、彼は騙し絵のように、視覚的な平面や表面効果、異質な要素を組み込む。彫刻と絵画、現実と表象の混同を利用し、肖像画、風景画、静物画といったジャンルを融合させながら、千葉は現代の状況のスナップショットのようなものを提供している。ある種の不条理感をもって、私たちの日常生活が織り成すイメージやメッセージ、記憶や媒介された知覚のネットワークと向き合うことをこのアーティストは私たちに迫るのである。
千葉正也の作品を取り扱うギャラリー:ShugoArts(東京)