Analogue (studio interior)
ナット・フォークナー
2026
約11 × 15 cm
再生X線銀、銅板
額装なし
限定8部(全てユニーク)、アーティストによるサイン・ナンバリング入り。アーティストプルーフ1部、パブリッシャープルーフ1部
「Analogue」において、ナット・フォークナーは、自身の実践を貫く写真、痕跡、そして物質の変容についての探究をさらに展開している。薄い銅板から作られた本作は、金属と作家のスタジオ内のある具体的な表面との直接的な接触から生まれたものである。表面に押し当て、道具を用いて加工することで、銅板には対象の三次元的な形状が原寸大で刻印される。この操作は、日常の環境にある表面の起伏や質感を紙の上に写し出すシュルレアリスムの技法、フロッタージュを思わせる。より根本的には、写真の指標性、特にフォトグラムにおける機能を想起させる。フォトグラムとは、感光面に直接置かれた物体が、接触を通してその痕跡を残すプロセスである。いずれの場合も、イメージは物体との物理的な接触によって生じた、物質的な痕跡として成立している。
自身のスタジオの一部を型取ることで、フォークナーは写真の先駆者たちにも言及している。彼らの技術的な実験はしばしば、意図するか否かにかかわらず、自らを取り巻く身近な環境の肖像を生み出した。本作は、写真と密接に結びついたもうひとつの歴史的メディアであるポストカードの形式で制作されている。その意味で「Analogue」は、作家がスタジオという親密な空間から送る一通の手紙として捉えることもできる。
さらに、銅板には、医療用X線フィルムから回収された銀による薄い電気メッキが施されている。こうしてオブジェは文字通り、そして比喩的にも、もう一層の層によって覆われることになる。それは写真の歴史や物質的なプロセスへのさまざまな連想を帯びると同時に、これらのX線が記録し、媒介してきたトラウマをも想起させる。フォークナーの実践を象徴するように、「Analogue」は物質を異なる状態のあいだで動かしていく。オブジェクトはイメージとなり、イメージは溶解され精製されて金属へと変わり、その金属は再びイメージ・オブジェクトの表面に析出する。そして作品はその後も、時間、空気、触れることに反応し続け、さらなる変容へと向かっていくのである。